これはテキスト音声合成ソフトウェア「VOICEVOX」の使い方を紹介するドキュメントです。
最初に利用規約をご確認ください。
また、使い方を軽めに紹介した動画もあるので、よかったらご覧ください。
起動しようとすると「Windows によって PC が保護されました」というダイアログが表示されるかもしれません。その際は「詳細情報」をクリックし、発行元が「Kazuyuki Hiroshiba」であることを確認してから「実行」を選んでください。
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初回起動時は Apple に登録されていないアプリケーションとして警告ダイアログが表示されるかもしれません。
その際は Finder で Ctrl
キーを押しながら VOICEVOX アプリケーションアイコンをクリックし、ショートカットメニューから「開く」を選択してから、「開く」をクリックしてください。
もしくは、アップルメニューから「システム設定」を選択して「プライバシーとセキュリティ」 をクリックし、ページの下にあるセキュリティの「このまま開く」を選んでください。
macOS Ventura 以前をお使いの場合は、アップルメニューから「システム環境設定」を選択して「セキュリティとプライバシー」 をクリックし、「一般」パネルで「このまま開く」選んでください。
初めて VOICEVOX を起動する際に Rosetta のインストールを促される場合は、案内に従ってインストールしてください。
最初に音声合成エンジンが起動します。 GPU をお持ちの方は、音声の生成がずっと速い GPU モードを快適にご利用いただけます。
※Mac 版では GPU モードに対応していないため GPU モードはご利用頂けません。
キャラクターアイコンの右にある空白をクリックしてテキストを入力してみてください。
Enter
キーを押して文章を確定すると、画面の下の方に読みとアクセントが表示されます。(1回目は反映まで数秒ほど時間がかかることがあります。)
再生ボタンを押すと音声が生成され、音声が再生されます。
右下の+ボタンを押すとテキスト欄が増え、複数の文章を並べることができます。
テキスト欄にマウスカーソルを合わせると出てくるゴミ箱のボタンで、そのテキスト欄を削除できます。
テキスト入力欄の左にあるアイコンをクリックすると、テキストを読み上げてくれるキャラクターを変更することができます。
キャラクターの表示順序は「キャラクター並び替え」で変更できます。
テキスト欄周辺をドラッグすることで、テキスト欄の順番を並び替えられます。
意図しない箇所で単語が分離していた場合や、意図しない形で結合してしまっている場合は、アクセント項目で文字の間をクリックすることで修正できます。
例えば「ディープラーニング」がこのように分かれてしまった場合は、
2つの隙間をクリックすると
このように1語にまとめることができます
逆に切り離したい場合は、文字の間をクリックして切り離すことができます。
音声の抑揚が意図しないものだった場合に、抑揚を変える方法が2つあります。まずはアクセント箇所を変えてみることをおすすめします。
アクセント箇所を変えるには、読みの上にあるバーを左右に動かします。 例えば「ディープラーニング」を「↑ ディープラ ↓ アニング」と読んでほしい場合は、「ラ」の位置まで丸をスライドします。
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画面の右の欄で、テキスト欄ごとに話速や抑揚などのパラメータを変更することができます。
アクセントを変更してもうまく行かなかったときや、抑揚をより拘りたいときに、文字ごとの音の高さ(イントネーション)を直接変更することができます。
「イントネーション」をクリックして現れる縦線のバーを上下させることで抑揚を表現できます。
イントネーション調整スペースを縦に広くすることで、より細かく抑揚を調整することもできます。
マウスホイールで調整することもできます。Ctrl キー(Mac 版では Command キー)を押しながらマウスホイールを使うと更に細かく調整できます。Alt キー(Mac 版では Option キー)を押しながらイントネーションや長さを調整することで、同じアクセント区間内を同時に調整できます。
また、「キ」や「ツ」や「ス」などが無声化されている場合、バーが灰色になっています。イントネーション欄のテキストをクリックすることで無声化を解くことができます。
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無声化できるものはイ行とウ行だけです。
読みが思っているものと違う場合は、アクセント欄で読みをクリックすることで後から修正することもできます。テキスト欄と同様に、ひらがなや句読点、漢字も入力できます。
修正箇所以外の調整結果はそのままなので、調整結果を維持したままテキストを修正したいときにも便利です。
キャラクターによっては複数のスタイル(喋り方)を変えることができます。キャラクターの変更と同様に、テキスト欄左のアイコンから選択できます。
キャラクターを選択したときに適用されるスタイルは、設定の「デフォルトスタイル」で変更できます。
文字ごとに、音の長さを変えることが可能です。語尾を少し伸ばしたい、無音の長さを調整したいときなどに便利です。
「長さ」をクリックして現れる縦線のバーを上げるとその音を長く、下げると短くできます。 右のバーが母音、左のバーが子音に対応しています。
アクセント区間をクリックすることで、その区間から音声を再生できます。もう一度クリックすると解除できます。
メニューにある「ファイル」の「音声書き出し」ボタンを押すと、全テキスト欄の音声が WAV ファイルとして書き出されます。
ファイル保存時、ファイル名は [何行目]_[キャラ名]_[テキスト冒頭].wav
として保存されます。設定でテキストファイルも一緒に書き出すこともできます。ファイル名は設定の「書き出しファイル名パターン」で変更できます。
読み込みボタンを押すとテキストファイルを読み込めます。テキストは改行または半角コンマ(,)で区切ることで分割できます。また、キャラクター名だけで区切ることで、そのキャラクターとして読み込むことができます。
例えばこのようなテキストを読み込むと、
四国めたん,おはようございます,こんにちは
ずんだもん,こんばんは
四国めたん(あまあま),さようなら
このように読み込まれます。
スタイル名が指定されていない場合は、デフォルトスタイルのスタイルが適用されます。
メニュー「ファイル」の「テキストを繋げて書き出し」ボタンで、すべてのテキストを書き出すことができます。 テキストはキャラクター名も一緒に保存され、上の「テキストファイルの読み込み」で読み込むこともできます
入力したテキストやキャラクター、アクセント修正やイントネーションの調整結果は、プロジェクトファイルとして保存し、ソフトウェアを起動し直した後で読み込むことができます。プロジェクトファイルの拡張子は.vvproj
です。
「設定」の「キー割り当て」でショートカットキーを表示・変更することができます。 (Mac 版をご利用の場合は Ctrl を Command に、Alt を Option に読み替えてください。)
Space
Shift
+ Enter
Shift
+ Delete
Ctrl
+ S
Ctrl
+ E
Ctrl
+ Z
Ctrl
+ Y
Esc
Ctrl
キーを押しながらマウスホイールを使うと更に細かく調整できますAlt
キーを押しながらイントネーションや長さを調整することで、同じアクセント区間内を同時に調整できますCtrl
+ G
R
Ctrl
+ 数字
ボタンをドラッグすることにより、画面上部にあるツールバーのボタンの種類や配置を変更することができます。
「設定」の「キャラクターの並び替え」で、キャラクターの表示順序を変更することができます。 また、キャラクターごとのサンプルボイスを試聴することもできます。
「設定」の「デフォルトスタイル」で、キャラクターごとのデフォルトのスタイルを変更することができます。
難しい単語や新しい単語は正しい読みにならないことがありますが、辞書機能を使って読み方を登録しておくことができます。 辞書機能は「設定」の「読み方&アクセント辞書」で利用できます。
読み方&アクセント辞書画面を開くと、左に登録した単語のリストが表示されます。 「追加」ボタンで新規に単語を登録できます。
「単語」に登録したいテキストを、「読み」にそのテキストの読み方をひらがなかカタカナで入力してください。 「アクセント調整」で自然になるアクセントを登録できます。 もし登録した単語が反映されない場合は、「単語優先度」を上げてみてください。
VOICEVOX では、歌声合成機能がプロトタイプ版として提供されています。 歌声合成手法は技術的に異なる2つの種類をご用意しています。
ソング機能は鋭意制作中です。フィードバックをお待ちしています。
ピアノロールをクリックすることで、その高さのノート(音符)を追加できます。
ドラッグすることで、長さを指定しつつノートを追加することもできます。
Esc
キーでノートの選択状態を解除できます。
ノートをダブルクリックすることで歌詞を入力できます。複数の文字を入力すれば一括入力できます。
「音域調整」の値が大きいほど高い音域で、小さいほど低い音域でうまく歌えるようになります。 デフォルトではキャラクターに合う音域が設定されています。
「音域調整」の値と中央のキーの関係はおおよそ以下の通りです。
音域調整の値 | 中央のキー |
---|---|
0 | G4(ソ4) |
-7 | C4(ド4) |
-12 | G3(ソ3) |
-19 | C3(ド3) |
-24 | G2(ソ2) |
デフォルトの設定だと、キャラクターによっては声が少しかすれてしまうことがあります。
そのような場合は「声量調整」を5
や10
などにすることで、発声をより強くすることができます。
将来的にこの値は自動設定される予定です。
ツールバーからピッチ編集モードに切り替えることで、歌の音程を細かく制御することができます。
様々な形式のプロジェクトファイルをインポートすることができます。
画面左上のハンバーガーメニュー ☰ をクリックすることでトラック一覧を表示できます。トラック一覧の+ボタンでトラックを追加することで、複数のトラックを編集・再生できるようになります。
Q. 赤くなって声が再生されない
A. なにかしらのエラー状態を示しています。現在のバージョンでは、1つのノート(音符)につき日本語1文字分のみ入力できます。またノートが重なっていてもエラーとなります。
Q. 思った高さの音が出ない
A. 音域がずれている可能性があります。「音域調整」で調整してみてください。
「設定」の「オプション」でいろいろな設定を変更することができます。
エンジンの起動モードの起動モードを変更できます。
GPU モードを利用するには、GPU が必要です。 Linux は Nvidia 製 GPU のみに対応しています。
音声のサンプリングレートを変更して再生・保存します。
サンプリングレートを高くしても音声の品質は上がりません。
話速や抑揚などのパラメータをまとめて登録できるプリセット機能を利用できるようになります。ソフトウェアが終了しても設定したプリセットは残ります。
プリセットを再登録する際、同じプリセットを割り当てているテキスト欄のパラメータを一括で変更することもできます。
スタイルごとに1つデフォルトプリセットが用意されています。
プリセット機能をオンにしている場合、スタイルを変更したときにデフォルトプリセットを自動的に適用するようになります。
テキスト欄を追加する際、話速や抑揚といったパラメータを引き継ぐようになります。
再生中の単語が画面内に収まるよう、自動的にスクロールして追従するようになります。
テキストを貼り付ける時、句点や改行でテキストを分割するかの挙動を変更できます。
テキストを[]
で囲むことで、テキスト中にメモを書けます。半角の[]
と全角の[]
のどちらにも対応しています。
テキストに{ルビ対象|よみかた}
と書くことでテキストの読み方を変えられるようになります。半角の{|}
と全角の{|}
のどちらにも対応しています。書き出しテキストを変えずに読み方を変えたいときに便利です。
音声ファイルを書き出すフォルダを固定し、毎回フォルダを選択しなくても同じフォルダに書き出し続けるようにします。
音声やテキストファイルなどを書き出す際のファイル名をカスタマイズできます。
同じファイル名のファイルがあった場合に連番として保存します。
読み込み・書き込み用の文字コードを選択できます。
テキスト内容を一緒に保存します。
リップシンクなどに便利な、音声の音素情報とそのタイミング情報が書かれたラベルファイルを一緒に保存します。
デフォルトのライトテーマと、暗めのダークテーマを切り替えることが出来ます。
ソフトウェアで使用するフォントを変更できます。
テキスト欄の左に行番号を表示します。
テキスト追加ボタンを非表示にできます。ショートカットキーShift
+Enter
でテキスト欄を追加できます。
VOICEVOX API 準拠エンジンを VOICEVOX 内で利用できるようになります。
マルチエンジン機能をオンにしたあと、メニューにある「エンジン」の「エンジンの管理」に移動し、次のどちらかを実行すると利用できます。
音声をモノラルからステレオに変換して再生・保存します。
音声を再生するデバイスを変更できます。
開発中の便利機能を利用することができます。
疑問文のときに自動的に語尾の音を上げて、疑問文っぽい音声を生成するようになります。
対応している音声を混ぜてモーフィングした音声を合成できるようになります。
2つの音声を一度生成してから、音声を機械的に分析・再合成する後処理を行うことで実現しています。
複数のテキスト欄を選択できるようになります。
Shift
キーを押しながらクリックすることで、最後に選択したテキスト欄からクリックしたテキスト欄までのすべてのテキスト欄を選択できます。
Ctrl
キーを押しながらクリックすることで、複数のテキスト欄を個別に選択できます。
各 UI の利用率などのデータを送信して VOICEVOX の改善に役立てます。
入力されたテキストデータや音声データの情報は収集しておりませんのでご安心ください。
右上のピンボタンでウィンドウを最前面に固定できます。
利用規約などを確認することができます。
インストーラー版でインストールした場合、インストールしたフォルダの中にあるUninstall VOICEVOX.exe
を実行してください。
ZIP ファイルを解凍した場合、ダウンロードした ZIP ファイルと、展開したフォルダを消去すればアンインストール完了です。
インストーラー版でインストールした場合、「アプリケーション」フォルダにある VOICEVOX を「ゴミ箱」にドラッグ&ドロップしてください。
ZIP ファイルを解凍した場合、ダウンロードした ZIP ファイルと、展開したフォルダを消去すればアンインストール完了です。
マルチエンジン機能で追加したエンジンを削除する場合は、Finder のメニューバーの「移動」をクリックし、「フォルダへ移動」をクリックして表示された画面に~/Library/Application Support/voicevox
と入力して Enter
キーを押し、vvpp-engines
フォルダを削除すれば完了です。
Q&A をご参照ください。
ご感想・ご要望は、ぜひ X(旧 Twitter)にてハッシュタグ #VOICEVOX
を付けてポストしてください。開発の励みになります。
うまく動かない場合や不具合を見つけられた方は、X にて不具合をハッシュタグ #VOICEVOX
を付けてポストしていただくか、VOICEVOX 公式(@voicevox_pj)までご報告ください。
その他、 Q&A に掲載されていないご質問があれば VOICEVOX 公式(@voicevox_pj)にお問い合わせください。
VOICEVOX Nemo ご利用案内
VOICEVOX ソフトウェアを起動して
設定→オプション→高度な設定→マルチエンジン機能をON
※ VOICEVOX ソフトウェアにはキャラクターの音声も含まれます。
キャラクターの音声と Nemo の音声は利用規約が異なるので
ご利用の際は各音声の利用規約をご確認ください。
Nemo エンジン ダウンロード
OS
対応モード
※ GPUモードの方が快適ですが、利用するためには対応するGPUが必要です
VOICEVOX 内の「マルチエンジン機能」を ON にしたあと、
ダウンロードした .vvpp ファイルをダブルクリックするか
「エンジン」→「エンジンの管理」で Nemo 音声を追加できます。
VOICEVOX ダウンロード
OS
対応モード
※ GPUモードの方が快適ですが、利用するためには対応するGPUが必要です
パッケージ
※ 推奨パッケージはインストーラー版です
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